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『オマツリ男爵』観てた

 観てて当然なんだけど何となく観てなかった映画をちゃんと観ておこう、というのを最近やっててその一環で細田守の代表作と言えばの本作も観たんだけど、後になって思うと完全にグリッドマンからの流れだったので日記に書くことにする。まだまだアカネちゃんと関係ある事しかこのサイトには書かないつもりだから。

 

 開幕の細田臭にちょっとぎょっとしたがオマツリ島に到着してからはエッジな演出が悪目立ちすることもなく楽しく見れる。影なし作画での逆光の醸し出す不吉さは序盤から目立つけど。

 終盤はほかの細田映画にも漂ってた死の匂いが全開でルフィがゾンビにしか見えない。ルフィも男爵もリリーカーネーションも死の国の異形の住人と化してる画面でもチョビ髭と家族は生者の外見を維持してるので何とか見てられる感もある。

 ラストシーンでワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 - きみにとどけてれぱしーの、画面は天地が逆転した状態から戻ってるのにルフィはあお向けのまんま、という指摘が気になってしまった。

 しかしぼくらのウォーゲーム! でもやってた百万本の剣とかウテナそのまんまな部分あるよな。冒頭の延びる航跡も自己引用かよとちょっと思ったがこれは海賊団が移動し続ける存在であることを示す意味があるか。

 最近の細田作品は「父親・細田守」の自問自答を劇場アニメで見せられてる感じが嫌なんだけど、子離れできない親の話って点ではおおかみこどもとかバケモノの子とかはオマツリ男爵を引きずってるのかも知れん。

 

 やっぱりこの手の靴下人形と友達ごっこや家族ごっこしてるタイプの孤独な悪役好きだなー。オマツリ男爵の悲しさは実際にはこの映画の中心には無いんだが。