ブ日記

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うちはてくちはてかれちるもの

 初代世界樹の感想で書き忘れてた事があった。

 あの極めて評判の悪い、そしてストーリー的にも不自然なモリビトせん滅作戦、およびその先に樹海第五階層が存在することは、例えば真・女神転生は素直に人の頼みを聞き続けると嫌な感じのlawルートに進むようになっているとか、それこそ新納DのDQビルダーズで語られる勇者が初めて自分の意思でした選択がせかいのはんぶんだったという話とかに繋がる、きわめて往古の和製RPG的な問題意識の産物だったんじゃないのか、という気がしている。

 初代世界樹は以降の作品と比べるとテキストがかなり少なく、ストーリーもわりと強引に進む一方で露骨なほのめかしもまた多い。ウィズルはプレイヤーギルドが帰った後もわざわざ思わせぶりな独り言を言ってるしNPCは迷宮探索の続行について懸念を口にし続けるが、プレイヤーにはただ次の階層に進む以外の選択肢は与えられない。その事がストーリー上効果をもたらしているとも言い難いのだけど、初代の特徴的な無常感の一部を成している気がする。